バッテリーにDC/ACインバーターを接続して使用するには、バッテリーの出力形状とDC/ACインバーターの入力形状を使用環境によって考慮する必要があります。
各形状は製造会社や製品によって異なるため、用意するパーツも異なり確認が必要です。

モバイルメイト20Ahの出力端子の形状に電菱の正弦波DC/ACインバーターSK350-112の入力線を加工する方法と、接続の一例を以下にご紹介します。

【注意】
現在、DC/ACインバーター、モバイルメイトの取り扱いはしていません。


1.圧着

準備 準備
DC/ACインバーター 電菱 SK350-112 エーモン工業 丸形端子 品番2113 圧着工具 HOZAN P-75
DC/ACインバーター エーモン工業 丸形端子 8φ HOZAN 圧着工具

手順 手順
1 DC/ACインバーターSK350-112の入力側の線 DC/ACインバーターSK350-112の入力側の線は、左記画像のように未加工となっています。
モバイルメイト20Ahの+-端子用に加工します。
2 付属品とエーモン工業の丸形端子比較 左の黄色の絶縁被覆はSK350-112の付属品。
右の赤色の絶縁被覆はエーモン工業の品番2113。
付属品の丸形端子はモバイルメイト20Ahの端子より内径が少し大きいため、サイズのちょうど良い8φを使用。
3 圧着開始 圧着開始。
4 絶縁被覆を線に通します +の赤い絶縁被覆をSK350-112の+線に通します。
この時、絶縁被覆の向きがあるので注意します。
5 圧着工具の準備 圧着工具は、端子の形状とサイズに合ったものを選びます。
今回はHOZANのP-75を用意しました。
6 8番の穴に端子をはさみます 圧着工具の『8』の穴に端子をはさみます。
7 端子の中に線を入れて圧着 SK350-112の+線を端子の中に入れて圧着します。
8 しっかり圧着 しっかり圧着しました。
9 もう一方も同じく圧着します -線も同じく加工して圧着終了。

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2.接続

準備 準備
モバイルメイト20Ah 配線加工済DC/ACインバーター ラチェットレンチ サイズ13
モバイルメイト20Ah DC/ACインバーター加工済
DENRYO SK350-112
ラチェットレンチ
サイズ13
ステンレス六角ナット M8 ステンレスばね座金 M8 モンキーレンチ
ステンレス六角ナット M8
ピッチ1.25 スパナサイズ13
ステンレスばね座金 M8 モンキーレンチ

【注意】
モバイルメイト20Ahの+-端子は、クリップで挟んで使用することを前提に設計されています。
当接続例は、クリップの外れやすさが不安な場合に有効ですが注意点があります。

+-端子は基板にナットで取り付けられているため、+-端子が回転すると基板のナットが緩み、内部が接触不良を起こす可能性があります。

+-端子から電気を取り出す際にナットを締めたり外したりする場合には、+-端子そのものが回転しないように注意するとともに自己責任において行ってください。

手順 手順
1 モバイルメイト20Ahを準備します モバイルメイト20Ahを用意します。
電源スイッチがOFFになっていることを確認します。
2 -端子側の袋ナットを外します -端子側の袋ナットを外します。
3 -端子側のスペーサーを外します -端子側のスペーサーを外します。
4 根元のナットが緩んでいたら締めます 根元のナットが緩んでいたら、モンキーレンチ等で締めます。
5 六角ナットを入れます 六角ナットを入れます。
サイズが同じM8でも、ピッチが異なる場合は入らないので注意が必要です。
6 ばね座金を入れます ばね座金を入れます。
7 SK350-112の-線側丸端子を入れます SK350-112の-線側丸端子を入れます。
8 ばね座金を入れます ばね座金を入れます。
9 六角ナットを入れます 六角ナットを入れます。
10 ラチェットレンチで六角ナットを締めます 最初に入れた六角ナットをモンキーレンチ等で押さえ、ラチェットレンチで後に入れた六角ナットを締めます。
ラチェットレンチを回転する時、間違ってスイッチがオンになって反対側の端子と触れないように注意します。
11 袋ナットをはめます 袋ナットをはめます。
12 +端子側も同じく加工します +端子側も-端子側と同じに作業を行って終了。