2011年の採集が始まりました。
と言っても、6月は梅雨の影響もあり気温が低く、また月齢も月末しか良くならないため、
6月に採集はできないという、初めての短期決戦の幕開けです。

それでも地元の方は少ないチャンスをモノにしているようで、関東で蒸した6月20日、6月29日は、東北地方にて、オオクワガタが多数採集できるという「祭り」が今年の特徴です。

私曰く、「オオクワ祭り」、と呼んでみました。さて、「祭り」は起こるのかどうか?

1.準備

前日の東北地方採集地では、たくさんの採集報告が寄せられていました。
6月29日から、梅雨前線北上に伴い、湿った風が吹き込んで、虫が飛びやすい状況が作られていると想像できます。

しかし、晴れが続けばいいこともありません。大地は乾き、虫の飛びが悪くなることもあります。そこそこのお湿りが欲しいところですが、そこは天気まかせ、とうとう降らぬまま夜を迎えました。

2.採集

19:23 現地到着 気温24.4℃湿度60%
19:49 3つのライト点灯。
ライト点灯

手前:SL3050(6000k紫外線強化)+外付バッテリー 50W
中央:AZ50SL改(6000K)+外付バッテリー 50W
奥手:AZ50GAGA(6000K) 30W

20:10 今年の初クワガタは、コクワガタの♀。
コクワガタの♀

20:13 続いて、ミヤマクワガタの♀。
この日、ミヤマ♀は「ミヤマシャワー」と呼んでもいいぐらい飛来数31匹。
ミヤマクワガタの♀

20:49 ノコギリクワガタの♂。
ノコギリクワガタの♂

20:54 気温22.7℃ 湿度69% 初ミヤマクワガタ♂、金色が眩しい!
ミヤマクワガタの♂

21:55 本日一番大きかったミヤマクワガタ♂。
虫除けスプレーのそばに着地。
ミヤマクワガタの♂

22:05 ミヤマクワガタの♂は、5匹来ました。
ミヤマクワガタの♂

川を挟んで対岸の山を照射しています。
ライト設置場所の標高約400m。
山までの距離は100m以内。
山の高さは600m前後。
山の照射

21:19 気温21℃ 湿度79%

【その他の昆虫達】

シロスジカミキリ
シロスジカミキリ

コカブトムシ
コカブトムシ

ヘビトンボ
ヘビトンボ

オオゾウムシ
今回ゾウムシの飛来が結構多かったように思います。
オオゾウムシ
オオゾウムシ
オオゾウムシ

様々な蛾たち。
ガ
ガガ

20:15 気温20.3℃ 湿度84%
気温が下がり、湿度が上がってきましたが、ベストな湿度には足りないようです。

20:47 全てのライトが消灯しました。

3.撤収

22:53 撤収。
久しぶりにミヤマシャワーと思える状況は、楽しい一時でもありました。

4.結果

ノコ♂♀コ♂♀ミヤマ♂♀ 合計41匹。

今回、オオクワガタは飛んできませんでした。
全体的にクワガタの飛びは悪くありませんでしたし、別ポイントの友人は「祭り」状態を超え、
「カーニバル」だよ!と評するほどの採れよう。
これも運がありますので、ポイント選びの重要性が、ますますあるのを痛感した次第です。

また、今回、オオミズアオの飛来がありませんでした。
私のこれまでの経験値では、オオクワガタ飛来の条件として、
オオミズアオと、大きなコクワガタ♂の飛来がありますので、その条件が満たされなかったことも、何か関係しているのかどうか、興味深いところです。