1.お客様

東京都 千葉様
SL-3050 6000K
「2010年の灯火採集は惨敗でした」

今年もSL−3050を使用してミヤマクワガタを狙った灯火採集にチャレンジしましたが、結果は散々でした。春先の低温による影響や夏のゲリラ豪雨など、異常気象が原因ではないかと考えられます。

このうち、7月19日〜20日と8月10日〜12日の結果を報告します。
場所は毎年お世話になっている山梨県の温泉民宿近辺です。

ご購入以来、毎年進化するレポートが見応えあり。

2009年 2011年 2012年


2.採集記

7月19日〜20日
月齢はいまいちでしたが、梅雨明けしたので期待して出かけました。
今回はSL−3050と友人から借用したHMIライト(バッテリー運用)を 使用しています。

注) HMIライト・・・野外撮影などに使用されるバッテリーライトで色温度が高く 灯火向き。
SL−3050と比べるとバッテリーが重く値段が高いのが欠点。

民宿から狙っている森の様子
↑民宿から狙っている森の様子

上がHMIライト、下はSL−3050
↑上がHMIライト、下はSL−3050

蛾の集まりは良かったものの、この夜はミヤマは飛来せず。

灯火した近くの木にとまっているミヤマ
↑ 次の朝、灯火した近くの木にとまっているミヤマを発見しました。
その時の写真です。残念なことに右後脚のフセツがとれていました(66mm)。

8月10日〜12日
ミヤマを狙うには時期的に少しおそいのですが、月齢が良いのででかけました。
初日は宿の近くの道路際で灯火スタート、しばらくすると雨がほん降りになり中止。
気温は高く蒸し暑かったのですが外ずしました。


前回同様にHMIライトとSL−3050で山を照射
↑前回同様にHMIライトとSL−3050で山を照射


HMIライトとSL−3050
↑HMIライトとSL−3050

翌日は民宿から狙いました。
今年最後の灯火採集でしたが、ノコギリと カブトが飛来したのみで残念な結果となりました。
(ミヤマのメスは良く飛んできました。産卵期なのでしょう)
カメムシの大量飛来には参りました。

宿泊している部屋の横で灯火
↑宿泊している部屋の横で灯火

飛来したノコギリ
↑飛来したノコギリ

3.振り返って

今回はあらためて灯火採集の難しさを痛感しました。
月齢以外にも夏を迎える季節の気象状況や温暖化など・・・。

報告以外にも大型ミヤマ狙いで7月初旬にも灯火採集にでかけましたが、ことごとく雨にやられました。(民宿へ向かう県道も雨で通行止めというオマケ付)

民宿のご主人も今年はミヤマが飛んでこないといっておりました。
「また来年」といったところでしょうか。

4.灯火総研より

レポートを拝見して
昨年よりパワーアップしたレポートありがとうございます。
HMIライトをSL-3050と併用されるとは非常に興味深いです。

同じ場所での灯火採集は、回を重ねるごとに変化や傾向がわかり、貴重な財産になると思います。

今年は、6月は季節のずれ込みによる遅れ、7月は梅雨明け前で雨と低温となり、7月末から8月初めが今年のベスト、8月は猛暑で山が乾燥してしまい、概ね苦戦した年となりました。

大型のミヤマ♂は、どこも少なかったように思います。
「また来年」に思いを馳せます。

2009年7月20〜22日の千葉様の灯火採集レポート→https://light-trap.jp/trap090722c.html