停電・地震・災害・アウトドアなどで商用電源AC100Vが使用できない場合に、モバイルメイトを備えておくことをおすすめします。
実際にどのぐらい使用できるのか、扇風機と蛍光灯を試しました。

1.モバイルメイトをおすすめする理由


【注意】
現在、DC/ACインバーター、モバイルメイトの取り扱いはしていません。


夜間の停電時の明かり対策として、ローソク、懐中電灯、ランタンなどが手軽で一般的ですが、ローソクは光が弱く火災の危険性があり、懐中電灯やランタンは乾電池を消耗していきます。

弊社で販売しているモバイルメイトというリチウムイオンポリマー電池は、電池がなくなったら充電することにより繰り返し使用ができ(500回以上)、20Ahの大容量なため120Wまでの電化製品が使用可能です(理想は50Wぐらいまで)。
重さは1.9kgと軽く四角い筒状なため、それほど邪魔になりません。

【モバイルメイト20Ahのメリット】
・付属品を使用することにより、DC12V,AC100V,USB5Vの電化製品が使用可能。
・AC100Vの使用は120Wまで可能で、ライトや携帯電話・パソコンの充電など使用できます。
・同じ20Ahでも、ディープサイクルバッテリー、鉛バッテリーと比較すると軽量の1.9kg。
・別途、正弦波のDC/ACインバーターの購入により、医療機器や精密機器にも使用可能。
・別途、DC/DCコンバーター直結ケーブルの購入により、弊社販売のHIDハンディライトにも使用可能(エコモードを使用時、4時間以上の照射が可能)。
様々なご使用方法があります。

【デメリット】
・初期投資の金額が高い。
・電池残量ゼロから満充電までの充電時間が付属のAC充電器を使用して約12時間。


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2.扇風機のテスト

準備 準備
DC12Vの電源をAC100Vに変換して扇風機を動かす場合、扇風機はモーター回転するため、矩形波のDC/ACインバーター(コンバーター)を使用すると、モーターに負担がかかり故障したり異音が出る場合があります。
幅広く電化製品に対応するには、商用電源の波形に近い正弦波のDC/ACインバーターを使用する方法があります。

バッテリーにDC/ACインバーターを接続して使用するには、バッテリーの出力形状とDC/ACインバーターの入力形状を考慮する必要があります。
形状は製造会社や製品によって異なるため、事前に確認が必要です。
以下はモバイルメイト20Ahとの接続例です。


テスト テスト
モバイルメイト、DC/ACインバーター、扇風機のテスト
扇風機の規格
[扇風機]
SANYO EF-30NM 100V 50/60Hz 45/47W 3.4kg
1,030回転(rpm) 風速190(m/min) 風量43(m3/min)

[電源]
ルミテック モバイルメイト20Ah 容量20Ah
出力DC11.1V〜12V 1.9kg

[正弦波DC/ACインバーター]
DENRYO SK350-112 入力DC12V 連続出力350W
入力範囲DC10.5〜15V 1.65kg

[条件]
室温11.7℃ 湿度41%

満充電のモバイルメイト20Ah、正弦波DC/ACインバーター、扇風機を接続し、モバイルメイトが電池切れになるまで動かす。
扇風機は最も風の強い『強』を設定。

[結果]
3時間47分問題なく動いた。

[感想]
正弦波DC/ACインバーターがあれば、安心して様々な家庭電化製品が使用できます。

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3.蛍光灯のテスト

準備 準備
夜間の停電時、まず欲しいのは明かり。
調光機能の無い電球であれば、付属品のDC/ACコンバーターを使って点灯できます。
2箇所での使用を想定し、コード長3mのOAタップを使いました。


テスト テスト

省エネランプ、写真用蛍光灯、DC/ACコンバーター、モバイルメイトのテスト
付属品のDC/ACコンバーター
省エネランプ YAZAWA EFD15ED13Y
写真用蛍光灯 SD EFD23DL-Z
[電球型蛍光灯]
YAZAWA EFD15ED13Y 100V 13W 50/60Hz
口金E26 昼光色 60W形
YAZAWA クリップライト

[写真用蛍光灯]
SD EFD23DL-Z 100V 23W 50/60Hz
写真電気工業 RIFA

[OAタップ]
コード長3m 1500Wまで 15A-125V

[電源]
ルミテック モバイルメイト 容量20Ah
出力DC11.1V〜12V 1.9g

[矩形波DC/ACコンバーター]
YASHIMA DLG-MR12FNA 入力DC12V
連続出力120Wまで 入力範囲DC10〜14V 178g

[条件]
室温22.3℃ 湿度38%
満充電にしたモバイルメイト・矩形波DC/ACコンバーターにOAタップを接続する。OAタップには、電球型蛍光灯と写真用蛍光灯を接続し、電池切れになるまで動かす。

[結果]
合計36Wで6時間4分点灯。

[感想]
消費電力の少ないLEDを使用すれば更に長時間点灯、または増設が可能かもしれません。