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弊社のオオクワガタを狙った灯火採集スタイルでは、設置と撤収に手間がかかることから、これまで幕をあまり使用したことがありませんでした。
ところが、幕とHIDハンディライトを使った灯火採集のお問い合わせが増えてきましたので、手軽に設置と撤収ができ長時間照射可能な幕を考えました。
今回、大容量20Ahのリチウムイオン電池ハンディバッテリー『モバイルメイト』を使って低ワットのランプを照射した幕とHIDハンディライトの位置を3パターン試しました。
【注意】
現在、直結ケーブル、モバイルメイトの取り扱いはしていません。
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1.準備
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ケンコー ハーバー R−レフ 52インチ ヨドバシカメラで12400円
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レフ板の直径は132cmありますが、3つにたたむと直径約51cmの袋に収納できます。色は布を加工した白と銀のリバーシブル。
今回購入したのは丸タイプですが、角丸の四角いタイプもあるようです。
表面が光沢あるので虫の脚が引っかかるか心配でしたが大丈夫でした。
片付ける時は振り回したり、弾みをつけたりすると虫が逃げます。
白い面には汚れがつきやすいので撮影用との併用は難しそうです。
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YAZAWA フレキシブルクリップライト CFED-4021BK ヨドバシで3480円 |
クリップライトに消費電力9ワットで40ワット相当の電球が付属しています。セードの内側のダイヤリフレクタが光を効率良く反射しそうです。
クリップを使って三脚に固定し、自在に曲がるアームで角度調整します。
コード長さ:1.8m クリップくわえ幅:約30mmまで
(コードの途中にスイッチがあります)
口金E17 EFD形 電球型蛍光灯100V10Wまで
(口金E26のタイプもあります)
付属電球:東芝ライテックネオボールZ 全光束:435ルーメン 昼光色
この製品は防雨型ではないので雨には注意が必要です。
たまたま昼光色の電球が付属していたので使用しましたが、条件の合うものであれば他の電球でも使用できそうです。
クリップライトは電球の種類によって、ミニクリプトン用、レフランプ用、ハロゲンランプ用などがあり、セードの形状、アームの形状も様々です。使用するバッテリーによって照射時間とワット数を計測して電球を選び、電球によってクリップライトを選択すると失敗は少ないと思います。
紫外線がカットされている電球が多くなってきましたので、虫寄せには紫外線をカットしていないものを購入するよう注意が必要です。
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大容量リチウムイオンポリマー電池『モバイルメイト』 |
モバイルメイトはAC100V(120Wまで)・DC12V・USB5Vの出力、重さ1.9kg、電池残量ゼロからの充電時間は10〜13時間、大容量20Ah。
9Wでは約150時間以上の照射が可能と思われます。
モバイルメイト付属のDC/ACコンバータを使用してクリップライトを結線し点灯させます。
レフ板の直径132cmに対応する三脚も用意します。
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2.使用例1
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左側にHIDハンディライトを2灯、右側に3灯設置しその中心にレフ板
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レフ板の様子 |
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寄って来た虫 |
この例では、左側のレフ板を使用しない2灯のほうがクワガタの寄りが良く、2灯のだいぶ左端の想定外の場所にクワガタが着地していました。
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3.使用例2
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下段にHIDハンディライトを3灯設置しその中心にレフ板、離れた上段に2灯 |
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レフ板の様子 |
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寄って来た虫 |
この例でもレフ板を使用しない離れた上段の2灯のほうがクワガタの寄りが良かったです。時期が遅かったのと標高が低いせいか、この場所はハムシとコオロギばかりでした。
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4.使用例3
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風上にHIDハンディライトを2灯、風下にレフ板
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レフ板の様子 |
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寄って来た虫 |
この例では、HIDハンディライトで遠くの虫を寄せて風下にあるレフ板で風に流れてきた虫をキャッチするというような考え方です。
結果、オオクワガタのオス1 メス2頭がレフ板付近に着地しました。
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5.感想
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3パターンの使用例から、HIDハンディライトの光源近くにレフ板を置くと、光がレフ板に反射してクワガタが着地する場所に迷ってしまうのか、光の弱い場所に着地するというのを感じました。レフ板を置かない時は、HIDハンディライトの光源近くにクワガタが着地します。
1000W以上での灯火採集の時、クワガタが光源より離れた場所に着地する事が多く不思議に思っていましたが、もしかしたら光が地面に反射し過ぎていたのかもしれません。
幕があると虫を観察することができるので面白くなりました。
他の虫の効果はわかりませんが、今後はこのような形で電球を替えたり幕を工夫したりしてチャレンジしていきたいと思います。
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