「今まで経験してきたことを昆虫に興味を持つ大学生に向けてお話する」という機会をいただき、都内の大学に出張講習に行ってきました。

1.講座


お話だけでは伝えるのは難しいと思い、資料を作ることにしました。
題名は『光を使った昆虫採集講座』。

講習会資料

講習会は始めての経験とあって、まとめかたが難しい。

資料を作る際、灯火採集を始めてからを思い起こします。

・電池の材料が鉛からリチウムイオンにかわった
・水俣条約により水銀灯が規制された
・HIDにかわってLEDが台頭してきた
・携帯電話とインターネットがなかった時代から、いつでもどこでも情報を得ることができるようになった

これだけでも激動の23年です。

過去から未来まで盛り込み、なんとか完成することができました。
嬉しいことに、笑いが絶えない2時間でした。

2.実習


休憩の後は森のあるキャンパスを歩きます。
周囲の環境を見て、ライトをどのように設置するかなど実習。
初めての場所では何が飛来してくるかワクワクします。

上向き照射
↑19:50頃 木々に囲まれている場所に決め、上に向けてスイッチオン。
東京の空は明るい。

温度湿度計
↑20:00の温度は19.7度 湿度22%。
肌寒くて湿度が低く、良い条件ではありません。

横向き照射
↑虫の飛びが悪いので照射方向を変えます。

蛾
↑飛来した蛾

蛾
↑飛来した蛾

もっと気温と湿度が上がったら、沢山の虫が飛来しそうです。
みなさんとの会話が採集仲間と話しているようで楽しかったです。

後ろ髪引かれる思いで、先生と生徒さんに挨拶してお先に失礼しました。


至らない内容でしたが、今後につながる良い勉強になりました。
少しでもお役に立ちましたら幸いです。

このような機会をいただいたことに感謝いたします。