1.お客様

東京都 千葉様
SL-3050 6000K
ご購入された別荘にて、2011年6〜8月、灯火採集を行ったレポートをいただきました。
2009年のご購入から3年連続レポートをいただき感謝申し上げます。

2009年 2010年 2012年

2.お気楽な灯火採集〜2011年夏〜

毎年、山梨県の温泉民宿でお気楽な灯火採集を楽しんでいましたが、更にわがままな灯火採集を目指して北軽井沢に激安中古別荘を購入。
見てのとおり、山の中の一軒家、別荘というより山小屋です。

山の中の一軒家

購入の際のポイントはナラ林に囲まれていることで、標高は1,000mチョットです。
ここでの超お気楽な灯火採集をリポートします。

@6月中旬
契約の次の日から灯火にチャレンジしてみました。月齢はイマイチでしたが、夜の気温20度、湿度約70%程度。

使用機材はSL−3050、ハロゲンライト500W+色温度 変換フィルター(B−4)、普通の蛍光電球、20Wブラックライトという寄せ集め集団です。SL−3050以外はすべて部屋からのAC電源。設置場所はウッドデッキで、機材が良く写っていませんが、こんな感じです。 灯火セット

はじめての夜だったので、まず、飛来してくるかが不安でしたが、ミヤマクワガタが数匹飛来し、場所選びが間違っていなかったことにホットしました。 ブラックライト下のネットと網戸に飛んできたミヤマです。

ミヤマクワガタミヤマクワガタ

翌朝はおびただしい数の蛾がデッキと網戸にとまっており、掃除が大変でした。
オオミズアオは良いのですが、様々な種類の大小の蛾に苦労しました。

A7月中旬
中旬は梅雨がすでに明けており、少し期待して行ったのですがやはり満月には勝てず惨敗。
20日すぎにもう一度、トライしました。
今回は前の反省を生かし、窓下のスペースに照明用の台を設置しました。こんな感じです。
窓下のスペースに照明用の台を設置ズーム

中央にSL−3050、部屋からAC電源を引っ張っています。この夜はミヤマのほか、ノコギリクワガタやカブトムシ(ガッカリ?)も飛来、賑やかな夜になりました。

部屋の中で記念撮影です。
ミヤマクワガタミヤマクワガタ
飛来したクワガタノコギリクワガタ

B7月下旬から8月初め
月齢はベスト、この夏一番のチャンスと思い、張り切って行きましたが、連日の雷雨、豪雨になすすべも無く、部屋で一人、ビールでも飲んでいました。

こんなところが、超お気楽なのです。

8月お盆すぎにも行ってきましたが、ミヤマのオスが飛来し、この時期でも灯火採集が可能であると感じました。

3.まとめ

今回は初めての場所でしたが、何とか楽しめました。
ただし、オオクワガタ飛来の可能性は低い様です。

機材としては、やはり、SL−3050の威力を感じました。
外部バッテリーを接続していないので、あらかじめ色温度の高い照明器具を家庭用電源で点灯し、9時前からSL−3050を点灯しました。

大型のミヤマクワガタは飛んでくるのに時間がかかるらしく、SL−3050の点灯時間を色々と工夫しています。

近くまで飛来したらしく、SL−3050のバッテリーが切れたあと、部屋の明かりに飛んできたミヤマもいました。

また、灯火採集には付き物ですが、集まった大量の蛾の掃除には苦労しています。

暗い山道で、蚊や蛾と戦いながらオオクワガタを待つのは灯火採集の醍醐味だと思いますが、私は今回の様なお気楽な灯火採集をそこそこ楽しんでいます。
そして、クワガタが飛来した時は、真っ暗な山中の一軒家で一人、喜んでいます。

4.灯火総研より

レポートを拝見して
私の考える究極の採集スタイルは、まさに千葉様の実践している「自宅で灯火採集」というのが究極の目標です。

SL-3050は、とにかく光を飛ばせるので、遠くの林から虫たちを集めることができます。

ミヤマクワガタは樹液を求め飛翔していると思われるので、PM8:30〜22:00の間はベストタイムと言えるでしょう。

大きなミヤマクワガタが飛んでくる豊かな森です。標高的にはアカアシクワガタやヒメオオクワガタもいても不思議ではないですね。今後の採集報告を楽しみにしています。

◎写真を拝見し、気になったところをいくつか。
・20Wブラックライトは、土台のコンクリートを照らすように配置すれば、蛾や虫たちは、そのコンクリートにとまりやすくなると思います。そして、ブラックライトとコンクリートは、紫外線が穏やかな乱反射を起こすので実に相性がいいとも思っています。また、ブラックライトの蛍光管はあと数本増やすと良いかもしれません。

・ハロゲンライト500W+色温度 変換フィルター(B−4)は、全方向でなければ下向きにセットしたほうが虫が散りにくくなる可能性があります。また、地面方向に落ちた虫も見つけやすくなります。

以上2点ですが、ご参考までに。

SL-3050を長時間使いたいというご要望は多くのお客様よりいただいており、お客様も研究されていることと思います。弊社では純正外付バッテリー、大容量リチウムイオン電池など扱っておりますが、カーショップなどで売っている、一般的なバッテリーとバッテリー充電器を組み合わせてご使用するという方法もあります。

より長時間持たせるためにはシガーソケット接続よりもロスが少ない接続方法が必要です。これを解決するために、汎用性のあるワニグチクリップ付きDC/DCコンバータを試験中です。
来期の商品化を目指したいと思います。